明治時代の日本人が渡米し、その冒険談を1898年に、アメリカのシカゴで発行していたこと自体も驚きですが、小谷部は、帰国後には北海道の虻田村で、初めてアイヌ人の学校を開いたり、大正時代には満州へ渡った経験から、『成吉思汗は源義経なり』を発表して学会に論戦を起こし、昭和に入ると、『日本及日本国民之起源』で、天皇家の祖を、ユダヤ人の「失われた十氏族」のうち、ガド族である(ガドに美称を付けたミ・ガドがミカドになった)と主張し、図らずも交友のあった「竹内文献」信奉者の酒井勝軍と日本=ユダヤ同祖論の内実をめぐって対立するなど、よく言えば波乱万丈、言い換えれば振幅の激しい生涯を送った人物です。【希少本】ガブリエーレ・ダンヌンツィオ『イカロスの栄光 イタリアの翼は解放される』1919年 I FASTI D'ICARO L'ALA D'ITALIA E LIBERATA。2巻揃 La france travaille 20世紀 フランス労働者達の生活 フランス Francois Kollar フランソワ・コラー。